ダイヤのリングをリフォームすると・・・
私、立爪のリングにセットされて、30年以上暮らしているダイヤモンドですの。
プロポーションも抜群で、お肌の透明感と艶の良さも、自分で言うのもなんですけど、
ぴか一ですのよ
ご主人様も、だんな様になられる方から受け取った私を見て、それはそれはウットリなさって、
そしてとってもとっても幸せそうでしたわ
そんなご主人様の指につけていただいたときの私も、幸せ一杯で、
キラキラと光り輝いていたものです
でも年月とともに、いつしか私は、ご主人様のクローゼットの中で過ごす時間が多くなっていったの・・
いくら私が気の遠くなるような時間を地中深くで耐え忍んできたからといって、
一度味わった幸福感、忘れてしまうことなんてできないの・・・
そして寂しくて悲しくて、もう輝きを放つ力もなくなってしまうかと思ったときですわ、
ご主人様が私を闇で覆いつくしていた箱から、そっと取り出してくださったのは・・・
でもまたすぐに元の暗闇に閉じ込められて、私はどうやらご主人様とともに、何処かへ向かっている
ふうで、なんだか不安で、心細くて、もしかしてこれでお別れになるのかも・・・って・・・。
だけど再び箱の蓋が開けられたときに目に飛び込んできたご主人様の顔は、
そう初めて私と出会った日の、あの笑顔だったの
そしてそこはどうやらジュエリーショップで、ご主人様は、また私も一緒に幸せな時間を過ごせるように、私をペンダントに変身させてくれるらしいの
そうして今、私は、毎日ご主人様の胸元で、
ご主人様の優しさとぬくもりを感じながら、
以前にも増して、美しく光り輝いてますの
・・・・・っていう声が聞こえてきそうな気がするよー
桜産業スタッフ 燦
2008年10月10日 | ジュエリー