[豆知識]金の品位などを表す『カラット』の語源は?その4
『カラット』という言葉には、石の重さと金の含有量と2つの意味合いを持つということ。
普段何気なく使っているため普通に受け入れていましたが、改めて見直すと沢山の気づきがありますね。
さて、ではなぜこのような単位にイナゴマメが使われたのでしょうか。
何故…となると、流石に遥かなる悠久の時を遡ることができない以上、推測の一つとなりますが…。
1つ1つの重さがそこまで極端に変わらない為、単純な天秤を用いて重さをはかるときに単位とされていたイナゴマメは、当時の流通の主要な都市のどこででも比較的簡単に手に入る植物で、人々の基準にしやすかったということがあるかもしれません。
1つあたり約0.2gのイナゴマメ。
それを当時の基準である24分率で測っていた…それがそのまま単位として現代までに至ると考えると壮大ですね。
また、丁度24個分の重さ、4.8gは指輪1つ分の重さに近いとも言われています。
最後に、金の品位(含有量)を表す英語表記は2つあり、英国ではCarat、米国ではKaratの表現で使われています。
日本においては…
日本語として偶然にも「金(Kin)」の頭文字と同じなのでKinの頭文字かと考えそうですが…そうではなく、米国式の頭文字を取り、Kを頭としたK24、K18等と金合金を表示し、同時に金の含有量を表示する方法が使われるようになったそうですよ。
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